【2026ミラノコルティナ】「選手より背景を見ろ!」世界遺産ドロミテの『ピンクの絶壁』解説

コルティナを抱えるドロミテ。夕方になると日光が山をピンクに染めるエンロサディラが有名。 2026 ミラノ・コルティナ
この記事は約3分で読めます。

2026年のミラノ・コルティナ大会では、テレビ画面の「背景」に注目です。

スキー競技の会場となるコルティナ・ダンペッツォの周辺に、世界遺産「ドロミテ」があります。

かつて建築家のル・コルビュジエが「神の造形」と絶賛した、イタリアが誇る絶景です。

今回は、旅行好き・写真好きなら絶対に見逃せない、アルプスの「ピンクの魔法」と、断崖絶壁を滑り降りる「世界一美しい滑降コース」の楽しみ方を紹介します。

夕焼けが山を染める魔法「エンロサディラ」

ドロミテの山々は、特定の条件が揃うと、岩肌が鮮やかなピンク色から紫色、そして燃えるようなオレンジ色へと変化します。

この現象を、現地の言葉で”Enrosadira”(エンロサディラ「バラ色に染まる」)と呼びます。

なぜ「ピンク」になるの?

ドロミテの岩石は、炭酸カルシウムとマグネシウムを多く含む「苦灰石(ドロマイト)」でできています。この白い岩肌がキャンバスとなり、夕日の赤い波長の光を反射することで、独特の幻想的な色彩が生まれます。

「バラの庭」の伝説

現地にはこんな伝説が残っています。

かつてドロミテには、美しいバラ庭園を持つラウリン王が住んでいました。

ある悲しいできごとから、王は「昼も夜も、バラの美しさを誰にも見せてはならない」と魔法をかけ、庭を岩山に変えてしまいました。

しかし、王は夕暮れを魔法にかけるのを忘れてしまったのです。そのため、日没の一瞬だけ、ドロミテはかつてのバラ庭園の赤色に輝くのです。

競技中継がもし夕暮れ時に重なったら、画面の背景に注目してください。

選手の後ろに広がる岩壁がピンク色に染まっていたら、それは「ラウリン王の忘れもの」が見せてくれる景色です!

岩の隙間を抜けろ!名物コース「オリンピア・デッレ・トファーネ」

女子アルペンスキー(滑降・スーパー大回転など)の舞台となるのが、コルティナ・ダンペッツォにある、オリンピア・デッレ・トファーネ(Olimpia delle Tofane)です。

ここは、世界で最も美しいダウンヒルコースと言われています。

最大の見どころはトファーナ・シュース(Tofana Schuss)

このコースの象徴が、巨大な岩壁の狭い隙間を縫うように急降下するセクション、「トファーナ・シュース」です。

コースの両側、ドロミテ特有の荒々しい岩肌がそびえ立つ、特徴的なコースです。

選手たちは、まるで太古の遺跡か、異世界のゲートのような岩の間を、時速100kmを超えるスピードで滑り降ります。

「白い雪」 「灰色の岩」 「青い空」

このコントラストは、スポーツ中継というより、ナショナルジオグラフィックの映像を見ているような錯覚に陥るほどの美しさです。

毎日眺めて「ドロミテ気分」に

オリンピック期間中、連日のように映し出されるドロミテの絶景。

最初は単なる背景でも、毎日その岩肌や色の変化を目にしていると、次第におなじみの風景に変わっていきます。

大会が終わる頃には、まるで自分も現地に2週間滞在していたかのような感覚になれる。 そんな「行ったつもり」の没入感も、オリンピック観戦の醍醐味です。

パスポートなし・予約なし・移動なしのリビングで、世界遺産の旅を楽しみませんか。

タイトルとURLをコピーしました