2026年ミラノ・コルティナ大会の公式マスコット、オコジョの姉弟のティナとミロ(Tina and Milo)をご存知ですか?
一見、よくある「かわいいゆるキャラ」に思えるかもしれません。
しかし、公式プロフィールを読み解くと、その愛くるしい見た目の奥にある「多様性と絆のメッセージ」に、胸が熱くなるはず。
生まれた場所は同じでも、選んだ道は真逆という、現代的なオコジョ姉弟の物語を紹介します。
公式プロフィールで見る「真逆な2人」
彼らは双子のオコジョですが、性格もライフスタイルも正反対です。
大会公式サイトに掲載されているプロフィールご紹介します。解像度が一気に上がります。
姉:ティナ(Tina)白い毛並み
オリンピックのマスコット。名前は開催地の「コルティナ・ダンペッツォ」に由来します。
オリンピックのマスコットであるティナは、ショーやコンサートに出かけるのが大好きなクリエイティブで堅実な性格。彼女は美しいものやそれが持つ変革の力に感動する心を持ち、彼女は「夢は大きく!」という言葉を体現している。
弟:ミロ(Milo) 茶色の毛並み
パラリンピックのマスコット。名前は開催地の「ミラノ」に由来します。
一方、パラリンピックのマスコットであるミロは夢想家だ。いたずらや雪遊びが大好きで、暇さえあれば楽器を発明している。その快活な性格を妨げるものは何もない。
ミロには、もう一つ重要なプロフィールがあります。
生まれつき片足がなく、尻尾を使って歩けるようになった。彼が体現する言葉は「障がいはトランポリン」。
ミロは自分の障がいを「かわいそう」とは思っていません。
持ち前の発明力とポジティブシンキングで、「尻尾」を足の代わりに使い、誰よりも速く雪山を駆け回り、障害物を飛び越えます。
パラリンピックの精神を、生き方で体現するという設定が、多くの人の心を掴んでいます。
国民投票で決まった「ティナとミロ」
ミラノ・コルティナ大会のマスコットは、イタリア全国の学校からアイディアを募集し、最終候補に残った「オコジョ」と「花」の2案で国民投票が行われました。
結果は、オコジョ53%、花47%。イタリアを二分する大接戦でした。
しかし、惜しくも敗れた花のマスコットも、”The Flo”(フロ)という名前で、「ティナとミロの親友」としてサブマスコットに採用されました。ティナとミロの周りで、賑やかに大会を盛り上げる仲間として頑張っています。
「勝者だけが全てではない」という、健全な世界観がそこにあります。
ティナとミロに込められたメッセージ
ティナとミロは、ビジュアルの可愛さと、現代的な設定のエモさを兼ね備えています。
- 都会派の姉と、山派の弟。
- 名前と住む場所が「あべこべ」という遊び心。互いの文化へのリスペクトを表す。
- 障がいを「個性」としてポジティブに描くミロ。
「都市と地方」、「健常者と障がい者」、「勝者と敗者」(花のマスコット・ザ・フロを含めて)という、分断されがちな存在が互いを認め合い、手を取り合うということが、ティナとミロが世界に伝えるメッセージです。
大会期間中、ティナとミロを見かけたら、「違い」を力に変える物語があることをぜひ思い出してください。この大会が、もっと深く、温かいものに見えてくるはずです。

