【冬のモナコ】コーヒー1杯が2500円?「コルティナ」に見るクレイジー・リッチな五輪のリアル

Luxury car driving on snowy roads 2026 ミラノ・コルティナ
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イタリアと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

陽気な人々、路地裏のピザ、あるいは少しルーズな時間感覚——。

そんな「庶民のイタリア」のイメージで、2026年冬季五輪の開催地・コルティナ・ダンペッツォを訪れたら、腰を抜かすかもしれません。

コルティナ・ダンペッツォは、フェラーリが雪道を走り、毛皮のコートを纏った貴婦人がシャンパンを嗜む別世界です。

この記事では、欧州の王族やジェットセット(超富裕層)が集う「冬のモナコ」のリアルを、少しだけ覗いてみます。

メインストリート=「ランウェイ」

コルティナの中心街は、歩行者天国のコルソ・イタリア(Corso Italia)です。

ここは単なる通りではありません。夕暮れ、セレブたちの「見せびらかし」の時間が始まります。全身を最高級ブランドのファーやカシミアで固め、ゆっくりと通りを練り歩くのが作法。

ショーウィンドウに並ぶのは、スキー道具ではなく、ブルガリやカルティエの宝石。

路肩に無造作に停められた高級SUVやスーパーカーの間を、映画のワンシーンのように人々が行き交います。

五輪期間中のホテル代、衝撃のお値段

Hotel
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さて、気になるコルティナ・ダンペッツォの「お値段」はいくらでしょうか。

ここは普段から、イタリアで最も不動産が高いエリアすが、2026年のオリンピック期間中は「異常な高騰」が予想されています。

  • 通常のハイシーズン 5つ星ホテルで1泊10万円〜20万円クラスは当たり前
  • 五輪期間中 イタリアの消費者団体 Altroconsumo(アルトロコンスーモ)の調査 によると、通常の冬の週末と比較して 4倍程度に高騰

超高級ホテルのスイートともなれば、一晩で「車一台分」の請求が来ることも珍しくありません。それでも、世界中のセレブが争うように予約を入れているのです。

気になる方は、ぜひこちらで調べてみてください。

007も愛した「ミラモンティ」

コルティナのハイソサエティを語る上で外せないのが、映画『007 ユア・アイズ・オンリー』の舞台となったミラモンティ・マジェスティック・グランド・ホテルです。

作中でジェームズ・ボンドが宿泊し、バルコニーから雪景色を眺めたあのホテルは実在します。

創業から1世紀以上のこのホテルは、街の中心から少し離れた高台にあり、その静寂と眺望はまさに隠れ家と呼ぶにふさわしいたたずまいです。グランドホテル様式を色濃く残し、ロビーに入った瞬間、タイムスリップしたような重厚感に包まれます。

撮影時、主演のロジャー・ムーアが実際に滞在した108号室は、今も聖地となっており、訪れるファンが後を絶ちません。

高級車で乗り付け、タキシードでディナーを楽しむ。そんなスパイの休日を気取ってみるのも、コルティナならではの遊び方かもしれません。

コーヒー1杯の場所代は?

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「冬のモナコ」と聞けば、コーヒー1杯飲むのにも手が震えそうですが、実は飲み方によって天と地ほどの差があります。これが、コルティナの資本主義の縮図です。

1.5€ … カウンターならコンビニ価格

驚くべきことに、立ち飲み(Banco)のエスプレッソは 約1.50ユーロ(約250円)です。これはイタリアの他の都市と変わりません。

店の前にフェラーリを停めて入ってきた毛皮のコートのマダムが、カウンターで小銭を出してサッとエスプレッソを煽って帰っていく姿も。

6€ … テラス席の魔法

しかし、メインストリート「コルソ・イタリア」が見渡せるテラス席に座った瞬間、価格は3〜6ユーロに跳ね上がります。

この差額は、コーヒーの差ではありません。

道を行き交う各国のジェットセットたちを眺めるための観覧料であり、「コルティナ・ダンペッツォのテラスでくつろぐ私」を演出するための舞台装置料なのです。

12€ … 山のカクテルは値段も山頂

コーヒー以上に財布を軽くするのが、冬の名物ドリンクボンバルディーノ(Bombardino)です。

卵リキュールにたっぷりの生クリームを乗せたこのホットカクテルは、スキー場の山小屋で 8〜12ユーロ(約2,000円前後)が相場。

「せっかくだから」と家族4人で休憩すると、ドリンクだけで1万円近くが飛びます。これぞリゾート価格です!

なぜ、コルティナ・ダンペッツォに富が集まるのか?

なぜ、不便な山奥にこれほど富裕層が集まるのでしょうか?

それは1956年のオリンピック初開催以来、ここが閉ざされたサロンとして機能してきたからです。

政治家、実業家、王族たちが、スキーという共通の趣味を通じて、人混みから離れた場所で密談を交わしてきたのです。

2026年ミラノ・コルティナ大会も、見えないところで欧州の政治・経済が動く舞台になるかもしれません。

「見てるだけ」なら無料

もちろん、コルティナでもスーパーなら普通の価格で買えますし、美味しいピザ屋もあります。

ただ、2026年に現地へ行くなら、ぜひ「コルソ・イタリア」の夕暮れ散歩は体験してください。チケット代だけで、「欧州の真の富裕層」を間近で観察できます。

これは、他の大会では体験できない隠れたイベントです。

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